「魔法を描くひと」白尾悠著

公開日: 更新日:

「魔法を描くひと」白尾悠著

 アニメーション会社スタジオ・ウォレス日本支社で働く契約社員の西真琴は、データベースから「クララとベルのにちようび」を呼び出していた。第2次大戦後まもないころ公開されたオムニバス短編集だ。2人の少女の物語なのになぜか3人の少女の画が現れた。

 よく見ると鉛筆描きで「M・S・HERSEA」の署名がある。アーカイブ部門に問い合わせてみると、どの作品のスタッフリストにもこの名前は見当たらないという。だが後日、別の作品を呼び出していたとき、その署名がまた現れた。

 契約更新が切られそうな不安定な立場で働く女性が、才能があるのに歴史の中に埋もれた女性たちの人生と巡り合う物語。 (KADOKAWA 2145円)





最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  2. 2

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  3. 3

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  4. 4

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 5

    ソフトB風間球打にはイップス疑惑…昨季のプロ野球“女性スキャンダル三羽ガラス”の現在地

  1. 6

    高市総裁は就任早々から人事で大混乱…女性応援団たちに“麻市内閣”ポストの目はあるのか?

  2. 7

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 10

    くも膜下出血で早逝「ブラックモンブラン」41歳副社長の夫が遺してくれたもの…妻で竹下製菓社長が告白