新たな切り口で再発見 名画鑑賞が楽しくなる本特集

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「死ぬまでに観に行きたい 世界の超絶美術を1冊でめぐる旅」山上やすお著

「死ぬまでに観に行きたい 世界の超絶美術を1冊でめぐる旅」山上やすお著

 旅行気分を味わいながら名画を楽しめるのが本書。町の歴史やグルメ情報も含め、ツアーの添乗員が案内するように名画を紹介している。

 イタリア・ミラノなら、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会でダビンチの「最後の晩餐」を見たい。ミラノに芸術の波が押し寄せたのは15世紀。キリスト教的美徳ですべてが質素だった時代を経て、文化・文芸の革新運動であるルネサンスが起こり、壮麗な宮殿や教会の建設ラッシュが始まった。

 この時期に誕生したのが「最後の晩餐」。第2次大戦下でミラノが空爆された際も、修道士たちが土のうを積んで守り抜いた奇跡の壁画だ。鑑賞は1回15分と厳しく制限され、時間が経ったら部屋の外に追い出されるのでしかと目に焼き付けたい。

 ほかにも、フランス・オペラ座の「夢の花束」(シャガール)や、チェコ・ミュシャ美術館の「花四部作」(ミュシャ)など珠玉の名画を紹介。美術史から町情報まで詳しくなれるお得な一冊だ。 (ダイヤモンド社 2200円)


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