新たな切り口で再発見 名画鑑賞が楽しくなる本特集

公開日: 更新日:

「死ぬまでに観に行きたい 世界の超絶美術を1冊でめぐる旅」山上やすお著

「死ぬまでに観に行きたい 世界の超絶美術を1冊でめぐる旅」山上やすお著

 旅行気分を味わいながら名画を楽しめるのが本書。町の歴史やグルメ情報も含め、ツアーの添乗員が案内するように名画を紹介している。

 イタリア・ミラノなら、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会でダビンチの「最後の晩餐」を見たい。ミラノに芸術の波が押し寄せたのは15世紀。キリスト教的美徳ですべてが質素だった時代を経て、文化・文芸の革新運動であるルネサンスが起こり、壮麗な宮殿や教会の建設ラッシュが始まった。

 この時期に誕生したのが「最後の晩餐」。第2次大戦下でミラノが空爆された際も、修道士たちが土のうを積んで守り抜いた奇跡の壁画だ。鑑賞は1回15分と厳しく制限され、時間が経ったら部屋の外に追い出されるのでしかと目に焼き付けたい。

 ほかにも、フランス・オペラ座の「夢の花束」(シャガール)や、チェコ・ミュシャ美術館の「花四部作」(ミュシャ)など珠玉の名画を紹介。美術史から町情報まで詳しくなれるお得な一冊だ。 (ダイヤモンド社 2200円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表16人の全進路が判明! プロ志望7人、早大&青学だけで計4人、社会人は2人

  2. 2

    「タンス預金2000万円」相続税はどうやってバレる? 税務署が追う“亡き親の出金”

  3. 3

    巨人“37歳大物トリオ”の来季はどうなる?「田中将大は楽天に帰すのでは」の見立てまで

  4. 4

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  5. 5

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  1. 6

    小川晶市長の“ラブホ密会”はなぜ許されたのか? 《前橋の有権者の感覚疑うわ》との批判も

  2. 7

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  3. 8

    佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? メジャー流出阻止へ阪神が用意する破格の条件

  4. 9

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  5. 10

    高市内閣“小幅”改造の真の目的…首相は「挙党体制」を建前に党総裁選のライバル潰しに虎視眈々