新たな切り口で再発見 名画鑑賞が楽しくなる本特集

公開日: 更新日:

「死ぬまでに観に行きたい 世界の超絶美術を1冊でめぐる旅」山上やすお著

「死ぬまでに観に行きたい 世界の超絶美術を1冊でめぐる旅」山上やすお著

 旅行気分を味わいながら名画を楽しめるのが本書。町の歴史やグルメ情報も含め、ツアーの添乗員が案内するように名画を紹介している。

 イタリア・ミラノなら、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会でダビンチの「最後の晩餐」を見たい。ミラノに芸術の波が押し寄せたのは15世紀。キリスト教的美徳ですべてが質素だった時代を経て、文化・文芸の革新運動であるルネサンスが起こり、壮麗な宮殿や教会の建設ラッシュが始まった。

 この時期に誕生したのが「最後の晩餐」。第2次大戦下でミラノが空爆された際も、修道士たちが土のうを積んで守り抜いた奇跡の壁画だ。鑑賞は1回15分と厳しく制限され、時間が経ったら部屋の外に追い出されるのでしかと目に焼き付けたい。

 ほかにも、フランス・オペラ座の「夢の花束」(シャガール)や、チェコ・ミュシャ美術館の「花四部作」(ミュシャ)など珠玉の名画を紹介。美術史から町情報まで詳しくなれるお得な一冊だ。 (ダイヤモンド社 2200円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網