「世界1万年の住宅の歴史」菊地尊也文、越井隆絵
「世界1万年の住宅の歴史」菊地尊也文、越井隆絵
氷河期が終わった約1万年前、狩猟採集生活をしていた人類は、食料を求めて常に移動。ゆえに家は雨風がしのげる数日限りの仮住まいだった。
先史時代のそうした住宅に今も暮らす人々がいる。アフリカ南部カラハリ砂漠に生きる先住民ブッシュマン(サン人)だ。
現在も狩猟・採集・移住を繰り返しながら生きるブッシュマンの家は、男たちが狩猟などに出ている間に、女性たちが現地調達した木材と草で組み立てる草葺住宅だ。
それ以降、人類はどのような家に住んできたのか。その歴史を、世界各地に残る遺跡や復元住宅、そして現役住宅の写真とその内部構造を解説したイラストで紹介するビジュアルブック。
日本で縄文人たちが竪穴式住居(紀元前5500~4000年)に住んでいた時代よりも前の紀元前5800~5250年、地中海に浮かぶキプロス島のキロキティア村には「トロス」と呼ばれる円筒形の住居が立ち並んでいた。直径は3~8メートルで、大きなものは食料の貯蔵用などにロフトのような中2階も備え、建物をより頑丈にするために壁が二重になっているものもあるそうだ。

















