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「真夜中法律事務所」五十嵐律人著

「真夜中法律事務所」五十嵐律人著

 検察官の印藤は、深夜、ランニング姿で立ちすくむ若い男が気になり、声をかける。すると、背後から「もしかして、彼が視えてます?」と尋ねられる。架橋と名乗る男に促され、改めて若い男を見ると、3日前に死んだアイドルの成宮だった。

 成宮の死因は、パーソナルジムでのベンチプレス中、持ち上げられなかったシャフトが首に落下した事故だと推測されている。架橋は、印藤と成宮を真夜中だけ開かれる法律事務所に案内する。現れた女性弁護士の深夜によると、死者は「罰せられるべき生者がいるとき」現世にとどまるのだという。そして、罰を受けるべき生者が裁かれると死者は彼岸へ渡れると。深夜は架橋が連れてくる死者と面談し、彼らの死の真相を突き止め、彼らを成仏させているという。印藤も実は、担当した事件の被害者の少女が見えるようになっていたのだ。検察官と弁護士が死者のために協力してその死の真相に迫る現役弁護士による心霊ミステリー。 (講談社 792円)

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