「日常」から抜け出せ!旅の本特集

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「東京アンダーグラウンド」本橋信宏監修

「東京アンダーグラウンド」本橋信宏監修

 鴬谷は、かつては坂と寺町のある文人墨客好みの「陰影のある下町の高台」だった。大正、昭和の頃には芸事の師匠や元芸妓が住んだり、妾宅などがある風情のある町になる。

 ところが戦災で多くの民家が焼け、簡易宿屋ができると、上野に近いため地方から上京した人が流れ込んできた。1950年代の初めごろには、宿代を稼ぐために売春をする女性も現れたという。

 高度成長期には簡易宿屋はラブホテルになり、鴬谷は「吉原に行けない年増の待機所」といわれる場末の町になる。2010年には「人妻・熟女の聖地」と呼ばれ、さらに韓国デリヘルが台頭する。現在の鴬谷は、山手線の乗降客は少ないのにラブホテル利用客は突出している町なのだ。

 ほかに新宿・歌舞伎町、渋谷・円山町、新大久保など、見えにくい東京の「闇」スポットを探訪する。 (大洋図書 1925円)


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