「高市早苗」大下英治著/宝島SUGOI文庫(選者:佐高信)

公開日: 更新日:

「あれは明らかに侵略戦争ですよ。あんなのを自存自衛というのは、あんた無知だよ。そんなのが国会議員をやっているのはおかしい。こういう幼稚な人が、下品な言葉で靖国、靖国って言うから。日本中の下品な人間、憎らしい顔の人が集まっているんだ」

 田原の言葉の激しさはともかく、侵略戦争であるという規定は統一教会と同じである。それを高市と高市を支持する人たちは自虐史観と称して非難するが、ならば、まず統一教会を攻撃しなければ矛盾するだろう。

 ところが、統一教会の“真の母”とかいう韓鶴子への報告書に高市は32回も登場するほど深い関係を持っている。

 ご都合主義で危険極まりない高市の化けの皮がいつ剥がれるか? 「物価の番人」である日本銀行を「株価の番人」にしてしまった安倍晋三の後を継いで日銀をコントロールしているから高市政権で物価は下がらない。また、積極財政とか言って円安を放置しているので円の価値は危機的状況である。

 しかし、イギリスの首相のトラスは同じような状態を引き起こして辞めざるを得なくなったのに、日本では高市ショックで辞任ということにならない。トラス・ショックのイギリスはまだ健全だった。日本は高市に対する危険の感覚が鈍麻している。その高市に対する批判が足りない分だけ、星半分を引く。 ★★半

■関連キーワード

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒