星野哲郎氏と衝突 水前寺清子「マーチは嫌!」とゴネていた

公開日: 更新日:

 恩師の曲を歌い続けてわかったことがある。

「ある時、先生が私に<チータもやっと語り部になれたな>って言うんです。何のことかわからなくて、<語り部ですか?>と聞き返したら、<うん、やっと俺の詞がわかるようになったな>って。そうなんです、先生は私の曲にはご自分の生きざまを込めて詞を書いてくれたんだなってわかるようになっていたんです」

 例えば「あすなろの唄」(67年)。「♪いっぺんぐらいのしくじりだけで、ばかめ男が泣くんじゃないぜ」は、1位を取るまでは田舎に帰れない決意を歌っている。「♪ぼろは着ててもこころの錦」(いっぽんどっこの唄)も、「♪敗けて死ぬのは死ぬよりつらい」(艶歌)も、恩師の生き方そのものだったことを理解できるようになっていた。

■口癖は「一日を一生と思え」

「思えば、『三百六十五歩のマーチ』の時、先生は“この曲は僕のテーマ”とまで言ってくれたのに、私はマーチなんて歌いたくないとごねた。<♪ワン・ツー、ワン・ツー>とかどこの運動会の歌? って。でも、舞台で先生の物語をやってはっきりわかった。先生はあの歌に自分の思いを投影していらっしゃったんだって」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  2. 2

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  3. 3

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  4. 4

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  5. 5

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  1. 6

    山本舞香が義兄Takaとイチャつき写真公開で物議…炎上商法かそれとも?過去には"ブラコン"堂々公言

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  4. 9

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた