原田曜平
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原田曜平マーケティングアナリスト・信州大学特任教授

1977年、東京都生まれ。マーケティングアナリスト。慶大商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーなどを経て、独立。2003年度JAAA広告賞・新人部門賞受賞。「マイルドヤンキー」「さとり世代」「女子力男子」など若者消費を象徴するキーワードを広めた若者研究の第一人者。「若者わからん!」「Z世代」など著書多数。20年12月から信州大特任教授。

令和初の真打ち昇進 イケメン落語家・瀧川鯉斗の異色経歴

公開日: 更新日:

 今回のゲストは落語界で令和初の真打ち昇進を果たした瀧川鯉斗さん。単なるイケメンじゃない意外な素顔と異色の経歴の秘密を訊く!

  ◇  ◇  ◇

原田「実は僕、昨年10月放送の『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)で鯉斗さんが“元暴走族の総長という経歴の落語家”として取り上げられていたのを見たんですよ。その直後に、偶然、西麻布のバーで鯉斗さんの落語を聞く機会がありまして」

鯉斗「ありがとうございます! ちょうど僕が入門した2005年に長瀬智也さん主演の『タイガー&ドラゴン』(TBS系)が放送されたので、『おまえがモデルじゃない?』と冷やかされたことがありました。『昭和元禄落語心中』の与太郎も元チンピラという設定なので、まさに自分とかぶりますね(笑い)」

原田「落語界も鯉斗さんのような若きスターが出てきて盛り上がり始めています。まずは暴走族時代のお話から伺ってもいいですか」

鯉斗「では、ざっくりと(笑い)。僕は名古屋で生まれ、父親の転勤で東京や札幌に住んでいたこともありましたが、また名古屋に戻り、青春時代を過ごしました。小5くらいからグレ始めて、みんなが教室でテストを受けているのに僕は抜け出して画鋲で耳にピアスを開けたりしてました」

原田「ヤンキーになるのに何か理由は? 例えば、家庭環境が荒れていたりとか」

鯉斗「いえいえ。僕の父は大手電子機器メーカーに勤めるまっとうなサラリーマン。父は全国転勤があるし、仕事が忙しくて、子育ては母と母方の親戚に任せていました。母方の祖父が大工で、僕はおじいちゃん子。小さい頃は釣りに行ったり、現場に連れて行ってもらって大工の真似事などして遊んでいましたね。我が家は兄、姉、僕、弟の4きょうだいですが、グレたのは僕くらい」

原田「家族とは仲がいいヤンキーだったんだ」

鯉斗「はい(笑い)。僕が暴走族に入ってからは母が特攻服を洗濯してキレイに畳んでくれていたくらいですから」

原田「小5からヤンキーになって、どういうルートで暴走族に?」

鯉斗「中学に上がると金髪・ロン毛で学生服も改造。悪目立ちするようになっていました。そんな時に家を抜け出して遊びに行くようになりまして」

原田「それで暴走族に?」

鯉斗「そうですね。100台、200台のバイクで走るので、最初は隅っこのほうだったんですけどだんだんと夢中になりまして。小3からずっとサッカーをやってて実は中2のときに愛知県代表に選ばれたんですね。でもその時は昼はサッカー、夜は暴走の生活だったんですが、暴走のほうが楽しくなって……。それからは暴走族一筋。気が付いたら名古屋で有名になっていたんです。15歳で総長になって17歳までやりました」

原田「進学は?」

鯉斗「母に“高校だけは”と懇願されてワルが集まる高校へ。でも入学初日に喧嘩して退学に……。高校を辞めてからはこのままじゃダメだと思って17歳のときに東京に出てきました」

■「芝浜」を見て弟子入り

原田「何か目標は?」

鯉斗映画が好きでエドワード・ノートンに憧れて漠然と役者になりたいと思ってました。ただ、明確な目標はなかったですね。とにかく東京に出てみたかった。ただ、出てきたはいいけれど、当然すぐに役者になんてなれず、しばらくは新宿にあった赤レンガというレストランの厨房でアルバイトしました。これが運命の分かれ道で、その店で瀧川鯉昇師匠が年に2回独演会をやっていたんです。ここで初めて落語を見たんです。演目は『芝浜』。これこそまさに一人芝居の極みだと感じて一気に引き込まれましたね。その独演会の打ち上げで、すぐに鯉昇師匠に『弟子にしてください』と頼み込みました。そしたら『まず寄席を見に行ってみなさい。そこがおまえの仕事場になるんだから。それでいいと思ったら、また来なさい』と言われまして。で、すぐに行きました。18歳のときでした」

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