著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

権力を監視すべき立場の放送人が、大臣や長官みたいなスタンスを気取ってどうすんのよ

公開日: 更新日:

 超大手芸能事務所と性加害をめぐる話とあって、ジャニーズ問題と比較する論考が多く見られるのも今回の特徴だが、そのひとつに「ジャニーズと違って吉本はテレビ局に圧力をかける必要さえない。なぜなら身内だから」というものがある。そう、吉本興業ホールディングスの大株主は東京と大阪のテレビ各局なのだ。吉本興業が「テレビ業界の子会社」と揶揄される所以である。

 だが現在の吉本の株主構成がそのような形に落ち着いた背景には、まだ記憶に新しい闇営業問題や島田紳助引退で取り沙汰された同社と反社の関係の歴史ありき、と指摘するのは芸能やメディアに詳しいジャーナリスト松谷創一郎さんだ。

「以前上場しているときに反社からの買収リスクがあり、それを避けるために上場廃止してテレビ局に安定株主をお願いした」(松谷さんの1月8日のX投稿)というから、事はそう単純ではない。

 それにしても今回つくづく感じたのはテレビ業界のだらしなさだ。日和見どころか誰よりも凝視して事態の行方に固唾を呑んでいるくせに、まるで「事実関係がまだ明らかになっていないことにはコメントを控える」とでも言わんばかりに静観のふりを通そうとする浅ましさ、さもしさ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る