知る人ぞ知る“本当においしい食番組” BS朝日「魚が食べたい」を見ているか?
■予定調和や仕込みがない
ロケは一つの港に3日程度滞在して、漁師・漁船に密着するが、海が荒れれば収録はできないし、1匹も揚がらず番組にならないことも多い。予定調和や仕込みがない演出も、この番組の好感度が高い理由だ。
リポート担当のディレクターは10人ほどいて、そのディレクターが行くと必ず海がしけるシケD、逆に大漁をもたらす酒好きの勝利の女神D、さかな検定準1級Dなど、個性豊かなスタッフが顔出しで番組を支える。
港によっては、タモリ、マルハゲ、ションベンタレ、スミヤキといった珍名の魚もいて、果たしてどんな格好をしているのか、食べられるのかと、科学番組のような興味も湧く。
「JF全漁連との全面コラボで作られていて、日本のお魚と漁業のPR番組ですが、配信でも再生人気は高いですよ」(テレビ情報誌編集デスク)
静岡・舞阪漁港のモチガツオ、酢がらしで食べたい。
(コラムニスト・海原かみな)