片耳が聞こえなくなった…急性難聴は重大病の危険信号だ

公開日: 更新日:

「外リンパ液が漏れ出た直後から強い回転性のめまいが起こり、難聴や耳鳴りも伴います。仮に海中でめまいが起こったら、そのまま溺れてしまうケースも考えられるので非常に危険です。とりわけ中高年は若い頃よりも外圧による影響を受けやすく、発生率も高いので要注意です」

 治療は安静にして自然閉鎖を待つのが一般的だが、効果がない場合は外リンパ瘻の閉鎖手術を行う。

 急な難聴を引き起こす疾患で、いちばん危険なものは聴神経腫瘍だ。

「これは、脳腫瘍の中で最も頻度が高いものです。耳から得た情報を脳に送る内耳の蝸牛神経と、平衡感覚をつかさどる前庭神経という2種類の神経にできた腫瘍が圧迫、破壊し、難聴や耳鳴りが起こります。片耳が聞こえなくなったのに放置すれば、最悪の場合、腫瘍が増大して脳の組織が破壊され、命の危険を伴うケースもあります」

 腫瘍を発見したら定期的にMRI検査を行い、年間に数ミリ程度の成長しかなければ経過を見る。増大傾向が認められれば、サイバーナイフやガンマナイフによる放射線治療や摘出手術を行う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"