【胃潰瘍】検査結果を待つ間、コーヒーの味がわからず…

公開日: 更新日:

 両側の鼻の穴から麻酔を噴霧された後、体を横向きにされ内視鏡を入れられた。違和感は少しあったが痛みはまったくない。

 内視鏡は鼻からゆっくりと喉を通過して、胃の中に入った。

「20分ほどの検査だったでしょうか。『病理検査のために胃の細胞組織も採取しますから』と説明されました。思ったよりも早く終わって、『検査結果は2時間後にわかりますので、待機していてください』と言われました」

 病院の近所の喫茶店で待つこと2時間。どんな結果が出るか……不安のあまり、コーヒーの味はしなかった。

 大橋さん夫婦は、再び検査室に呼ばれた。

がんではありませんね。軽い『胃潰瘍』です。胃潰瘍の主な原因とされるピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染も認められませんでした。原因は、加齢のほかに暴飲暴食かストレスでしょう」

 医師から診断を知らされ、がんを疑っていた大橋さんは心底ホッとしたという。


 もっとも、胃潰瘍だって甘く見てはいけない。胃の中は内側の「粘膜」から「漿膜」まで4つの層が重なっている。胃の中で食べ物を消化してくれる胃酸が、何らかの原因によって胃粘膜まで消化させたために胃壁がただれ、あるいは傷をつけてしまう。これが胃潰瘍だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…