教授に引き留められ命拾い 西城秀樹さん語る2回目の脳梗塞

公開日: 更新日:

■歌より日常会話のほうが難しい

 歌に関しても、声量も変わらないし、歌詞は音符があるから発声に問題ありません。ボイストレーニングも心得ていますし。逆に、日常会話のほうが難しい。頭で考えて言葉を発するまでに時間差を感じることもあります。

 不便なことはないといえばない、あるといえば全部かな。発症前と変わらない生活をすること自体がリハビリだと僕は思っています。着るものも変えないし、家も改造はしません。子供の保護者参観は必ず行くし、家族とディズニーランドも行きますよ。娘の服は僕が選んで買う。

 息子のサッカーに付き合って外に出る、サッカー観戦も行く。ファンから声をかけられることもありますが、今の姿を見られても全然気にしません。等身大の僕でいいんです。

 病気をきっかけに、リハビリにも使えるウオーキングシューズを監修しています。経験者にしかわからない、軽さ、履きやすさ、楽しい色にこだわり、9月には第2弾も出ます。

 知らなかった世界も広がりましたし、ヒデキ還暦! これからも歌い続けていきます。

▽さいじょう・ひでき 1955年、広島県生まれ。還暦記念アルバム「心響―KODOU」をリリース。今月15日にDVD「西城秀樹還暦記念企画 ブロウアップ ヒデキ」(松竹)が発売。4月から入間市に「西城秀樹市民農園」を開園、順次全国で展開予定。

【連載】独白 愉快な“病人”たち

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」