意外に知らないHIVの知識 感染後の自然妊娠・出産も可能

公開日: 更新日:

「エイズウイルス(HIV)に感染していることを説明した上で、2人の女性とコンドームをつけずにセックスした」

 テレビの生放送でHIV感染を告白したハリウッドスターのチャーリー・シーン(50)にはビックリ仰天だが、4年前に感染を知りながら、その後2人と関係を持ったことにはもっと驚く。

 ハリウッドきっての“問題児”は5000人斬りだそうで、男のエキスをぶちまけた一部の女性の中には、事前に病気を察知。秘密保持の名目でカネを要求したツワモノもいるという。ゆすられたカネは日本円で最高12億円を超え、HIV感染を告白したのはゆすりを止めるためとみられるが、気になるのはHIVの人が避妊具を着けずにセックスして大丈夫なのか、相手にうつす恐れはないのか、ということだ。東京医科歯科大名誉教授・藤田紘一郎氏(感染症学)が言う。

■きちんと治療を受ければ自然妊娠も可

「HIVは感染してから発病するまで、最長10年ほどの潜伏期間があります。発病すると、免疫力が極端に低下し、通常ではかからないような病気に感染し、死に直結しますが、潜伏期間のうちにきちんと治療を受ければ発病させることなく寿命を全うできます。そうすれば、男性感染者が健康な女性とセックスしても、相手にHIVを感染させる恐れはまずありません。自然妊娠で子供を出産することもできます。もちろん、子供もセーフです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態