歯科医が明かす 根管治療の成功率が低いわけ

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 根管治療の費用はさらに安く、米国の10万8000円に対して日本は5839円で、その差は18.5倍となります。日本の歯科医院が公的保険で根管治療をしようとして、使い捨ての器具やちょっと良い素材を使うと、赤字に転落する可能性があります。

 しかも、根管治療には時間がかかります。正しい治療をしようとすれば、30分~1時間くらいすぐに経ってしまいます。保険診療の歯科医師が根管治療をやりたがらないのは当然なのです。仮に行うとしても、保険診療で認められた旧式の材料と技術を使って治療するしかありません。これでは、根管治療の成功率が欧米と差がつくのは当たり前です。

 政府は80歳までに自分の歯を20本残すという「8020運動」を平成4年から始めています。もし、本当にそれを達成したければ、根管治療の保険負担額を大幅に引き上げるべきではないでしょうか?

【連載】当事者たちが明かす「医療のウラ側」

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