がん患者こそポジティブに 知っておきたい「3つの事実」

公開日: 更新日:

■脳がつくり出すネガティブな感情に溺れない

 3つめは、「がんで死ぬ」という考えが頭から離れず堂々めぐりしてしまう人にも治療法がある、ということ。

「脳は過去を振り返れば後悔、将来を考えれば不安を感じる根暗な器官です。悲しいとか怖いというネガティブな感情をつくり出すのが仕事です。これを抑えようとするのはムダなので、不安や恐れを感じたら、『ああ、脳が働いているのね』と突き放して考える。大切なのは、脳がつくり出すネガティブな感情を打ち消そうとするのではなく、溺れないことなのです」

 そのためには、一度にひとつのことしか集中できない脳の性格を利用するのも手だ。例えばタイル磨きや編み物、掃除などに熱中すれば、不安な気持ちは払拭される。ほかにも、「腹式呼吸」「漸進性筋弛緩法」「自律訓練法」などのリラクセーション法がある。どの方法を取るかはその人による。

 最近では、「マインドフルネス瞑想」も効果が確認されている。ネガティブ思考が浮かんでも、それを「ただ眺めているだけ」という対処法だ。

「大事なことは、身体的ながん治療開始と同時に精神腫瘍科医などにかかり、不安や恐怖の正体を知ることです。そうすれば、取るに足らない恐怖がそぎ落とされ、本気で取り組むべき問題が明らかになる。それこそが、がんに負けないこころを持つ、前向きながん患者になる方法なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状