がん患者こそポジティブに 知っておきたい「3つの事実」

公開日: 更新日:

「もちろん、がんと告知された当初は誰もが不安になり、落ち込みます。がんであることが受け入れがたく、がんを否認する日々が続くのです。しかし、多くの患者さんは時間の経過とともにそれを受け入れ、治療に向かう元気が出てきます。それでも、がん患者の2割の方がうつになる。中には『もう死んでしまいたい』と思い込む『希死念慮』に取りつかれる方も、がん患者全体の2%います。しかし、こうしたうつでも、適正な治療で軽減できるのです」

 2つめは、がんは特別な病気でなく、ありふれた「慢性疾患」に過ぎないということ。

「がんは基本的に治らない病気です。しかし、がんと同じで『完治しない病気(慢性疾患)』はいくらでもあります。高血圧症、糖尿病、高脂血症、関節リウマチ……。これらの患者さんは皆、定期的に病院に通い、必要があれば治療を受ける。がんも同じです。定期的に検査を受け、症状が悪化すれば治療する。がんを特別視する必要はありません」

 そもそも、「がんは死ぬ」というのが間違いだ。厚労省の統計によると、がん自体で亡くなるのは死因全体の3割に過ぎない。がんになっても半分程度はがん自体では死なないのだ。がんの痛みも、「モルヒネなどの薬剤等で99%はコントロールできる」時代だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景