著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国では早くも評価 「ポケモンGO」で鬱から脱する

公開日: 更新日:

 街中のあちらこちらに現れるポケモンをキャッチして歩くバーチャルリアリティーのゲームアプリ「ポケモンGO」。米国は日本より一足早い7月6日にリリースされ、1週間あまりで携帯ゲームの記録を更新する6500万ダウンロードを記録しました。

 批判的な意見がある一方でこのゲームが「若者の健康に大きく貢献するのでは」との意見も少なくありません。

 まず、街中のポケモンを探し回るので、ものすごく歩くことになります。クルマ社会であり、国民の7割以上が太りすぎ、3割以上が肥満症という米国人。特に、家にこもりがちなゲーマーを、外に連れ出した功績は大きいというのです。

 実際の数字はまだ出ていませんが、アップルウオッチのユーザーに限ると、ポケモンGOのリリース以降、エクササイズレベルが上がったという報告もあります。

 それ以上に注目されているのが、“心の健康”への効果です。ネットやゲームと健康の研究で知られるソーシャルネットワーク「サイキ・セントラル」の創立者ジョン・グロール医師によれば、「ポケモンGOのおかげで不安や鬱が軽減した」との書き込みがツイッターやフェイスブックにあふれているといいます。このような事象は過去20年間で初めてとのことです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝