公開日: 更新日:

都内の40代 眼科医

 先週、母校に用事があり、後輩の医学生と話をする機会を得ました。そこで話題になったのがスマホの「読み上げ機能」です。

 リオ五輪に出場した選手の背景にやたらと詳しいので、「勉強しないでスポーツ新聞や雑誌ばかり見てたんだろう」と言うと、スマホで興味のある記事を見つけ出し、それをスマホに読み上げてもらっていたというのです。読む速度は自由に変えられ、漢字の読み間違いなどがあるにせよ、これを使って世の中のことを知るようにしているのだそうです。

 この医学生も医学書に囲まれ、毎日のようにリポートを作成するため机にかじりつき、活字と格闘しています。その姿は私たちの時代と変わりません。そのため、当時の私は「どうしても余計な文字は読みたくない」と思ったものです。当然、新聞などを読まず、世間知らずのままでした。

 しかし、いまの医学生は違います。「豊洲問題」から「政治」「芸能」の旬な話題もよく知っている。理由は「文字を聴く」ことができるようになったからだそうです。

 バスや車の中で興味のある記事を聴き流す。車酔いする心配もなく、スマホの機械的な音声は淡々としてスムーズに頭に入るというのです。読むより聴く方が頭に入るというタイプがいることが「読み上げ機能」が重宝がられている理由でしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い