著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

片岡鶴太郎さん報道で考えた がんリスクが最も高いのは?

公開日: 更新日:

「ちょっとやり過ぎではないの?」――そんな見方が浮上しているのが、俳優でタレントの片岡鶴太郎さん(61)です。バラエティー番組で紹介された私生活があまりにも衝撃的で、週刊誌やスポーツ紙などが続報。ネットなどで話題になっているのです。

 鶴太郎さんはがんではありませんが、がん治療に携わる医師として気になることがあります。ひとつは体形です。実は疫学研究から、やせ過ぎの人はがんになりやすいことが分かっています。

 報道によると、鶴太郎さんは午前9時の仕事に合わせて起きるのは、6時間前の午前3時。そしてカメラの前にパンツ一丁で現れた体は極端に絞り込まれていて、かなりやせている印象。

 163センチ、44キロという報道の数字を基にBMI(体格指数)を計算すると、16.5。BMIは18.5以上25未満が標準ですが、理想は22前後。特に男性で20を大きく下回るのは、明らかにやせ過ぎでしょう。

 国立がん研究センターの調査によると、やせの影響は女性より男性の方が強く、BMI23以上25未満のグループを1とすると、体重が少ないほどがんの相対リスクは増えていて、「19未満」は1.4。この数値は、「30以上40未満」とかなり肥満の人の1.2をも上回るのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束