作業療法士が徹底解説 快眠法のウソとホント<前編>

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②寝る前は光を浴びない方がよい…○

 睡眠には「メラトニン」というホルモンが大きく関わっている。メラトニンは、日光や照明を感知すると減少し、暗くなると急速に増加する。家庭で一般的に使われている白色蛍光灯の明るさ=500ルクスの下に3時間いると、分泌されるはずのメラトニンが50%減るという報告がある。

「メラトニン分泌が抑制されると、睡眠の質は低下します。就寝時は寝室を暗くする人がほとんどでしょうから、帰宅してからベッドに入るまでの時間を過ごすリビングの明るさが重要になります。昼光色の蛍光灯を避けて電球色にしたり、部屋全体を明るくせずに手元だけを照らすルームライトにしたり、壁に電球色の電灯を当てる間接照明にするのも効果的です」

③起床直後は光を浴びる方がよい…○

 メラトニンは、朝にしっかり減らしておくと夜には増えやすくなる。

「メラトニンは網膜が光を感知した時点から分泌がストップします。寝る場所を窓際にしてカーテンを少し開けておけば、朝は自然と光を感知できるのでおすすめです。窓際で寝ることができない人は、朝、目覚めた時点でカーテンを開けて窓から1メートル以内に入ってください」

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