閉経後リスク上昇 20年で4倍「女性の痛風」が増えた理由

公開日: 更新日:

「ただし、『尿酸は悪者』という考えは間違いです。体内で抗酸化物質として機能している可能性があり、アルツハイマー病を防いでいるのではないかともいわれています。男性は女性に比べて筋肉量が多く、体内が酸性に傾きがちのため抗酸化物質である尿酸が多く存在すると考えられています」

 このため、女性の痛風発症リスクが高まるのは、エストロゲンの分泌が低下する閉経以降となる。

■「甘党・お酒好き」は要注意

 女性の痛風増加の原因は、加齢による閉経女性が増えていることもあるが、生活スタイルの変化の影響も大きいという。59歳の看護師のA子さんは大のお酒好き。種類問わず、毎日晩酌をしていた。体形は中肉中背で、ひどい肥満ではない。52歳の検診で高尿酸血症(7・3㎎/dl)を指摘されていたが、放置。7年後に痛風を発症した。

 これが典型的なケースだ。

「働く女性が増えることで、ストレスやアルコール摂取量の増加、食生活の乱れ(欧米化)などによって、女性の痛風が増えていると考えられます。とくに高齢女性は、水分摂取量の低下、むくみや高血圧治療の利尿薬の常用によって、脱水傾向になることが発症要因になります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった