虚弱体質から日本代表へ 大山加奈さん喘息との付き合い方

公開日: 更新日:

 その後もずっとバレーを続けましたが、不思議なもので、バレーを始めてから、発作は季節の変わり目にちょこちょこ軽く出る程度でした。それが、高校3年生でバレー部を引退して大きな発作に見舞われたんです。それまでは、バレーのことで気が張っていたのだと思います。ホッとした瞬間に発作が出て、「病は気から」は真実だなあと感じました。

■メンバーにも監督にも伝えなかった理由

 高校2年生から日本代表の合宿に参加するようになり、その際のメディカルチェックで肺活量が比較にならないほど低いことが分かりました。医師から「毎日吸入しなさい」と言われ、それから朝晩、吸引を続けるようになりました。

 とはいえ、喘息持ちであることは監督にもメンバーにも伝えませんでした。監督はご存じだったかもしれませんが、スペシャリストの集まりである代表の中では、チームメートでありながらも皆がライバル。たった12人しか正選手に選ばれないのですから、あえて自分の体調を公言する必要はないと思っていました。それに、自分のパフォーマンスが悪い言い訳に喘息を使いたくはなかったのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった