虚弱体質から日本代表へ 大山加奈さん喘息との付き合い方

公開日: 更新日:

 その後もずっとバレーを続けましたが、不思議なもので、バレーを始めてから、発作は季節の変わり目にちょこちょこ軽く出る程度でした。それが、高校3年生でバレー部を引退して大きな発作に見舞われたんです。それまでは、バレーのことで気が張っていたのだと思います。ホッとした瞬間に発作が出て、「病は気から」は真実だなあと感じました。

■メンバーにも監督にも伝えなかった理由

 高校2年生から日本代表の合宿に参加するようになり、その際のメディカルチェックで肺活量が比較にならないほど低いことが分かりました。医師から「毎日吸入しなさい」と言われ、それから朝晩、吸引を続けるようになりました。

 とはいえ、喘息持ちであることは監督にもメンバーにも伝えませんでした。監督はご存じだったかもしれませんが、スペシャリストの集まりである代表の中では、チームメートでありながらも皆がライバル。たった12人しか正選手に選ばれないのですから、あえて自分の体調を公言する必要はないと思っていました。それに、自分のパフォーマンスが悪い言い訳に喘息を使いたくはなかったのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」