巻き爪治療に漢方薬? 理解に苦しむ投薬

公開日: 更新日:

 先日、中学生の男の子が体調を整えるための漢方薬の処方箋を持ってきました。何の病気なのか聞いてみると、「巻き爪を診てもらおうと思って病院に行ったら、漢方薬を処方された」というのです。

 その中学生は色白で小太り。栄養が足りないようには見えません。中学生が言うには医師は爪をろくに見もせず、「巻き爪じゃない」と言い放ち、いきなり漢方薬を1カ月分も処方したというのです。

“医師は巻き爪の治療のことがよくわからなかったのかなあ”とも思いましたが、中学生が言うにはそのクリニックのホームページには爪の治療専門との看板を掲げていたというから二度ビックリです。

 私から見てもなぜ、漢方薬なのか、よくわかりません。都心のクリニックなので、中学生までの医療費は公費助成で無料。患者のフトコロは痛まないから、せっかくやってきた患者を手ぶらで帰したくない、とでも思ったのでしょうか。

 聞けば、そのクリニックはウン千万円もする新築タワーマンションに入っている個人クリニックとのこと。元手を回収するために強引な治療をしているのでしょうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ