歯医者嫌いも押さえておきたい「3つの歯科テクニック」

公開日: 更新日:

②疾患によっては自費診療がベター

「自費診療」と告げられ、歯科医の金儲けの手段にされているんじゃないかと思ったことはないだろうか。しかし、これは早計だ。自費診療で高額になるのには理由がある。

 前出の根管治療を例に挙げるとわかりやすい。根管治療はいくつかの段階を経て行われるが、最も大事なのが「細菌を根管(歯の神経が入っている管)から徹底的に取り除く」こと。根管治療では最後に虫歯で欠けた部分にかぶせ物をするが、細菌除去がなおざりだとやがて細菌が増殖し、再治療が必要になる。

 再治療になると、治療成績は初回より下がる。再治療を繰り返せば歯を失うリスクが高くなる。その先はインプラントや入れ歯になるが、歯の骨のダメージがひどく、インプラントも入れ歯もうまくいかないことも。

 日本では根管治療の成功率は5割、欧米では9割といわれており、その差は大きい。理由は細菌除去の不十分さにある。

「徹底してやるなら、細菌の多い唾液の侵入を防ぐ処置や、複雑な形状の根管を拡大する高額な顕微鏡などが不可欠。治療時間が長くなり、コストもかかるため、自費診療でやらざるを得ない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった