がん手術を通算8回 黒沢年雄は「もうお葬式も済ませた」

公開日: 更新日:

■“当たり年”だった3年前を境に死ぬことも怖くなくなった

 僕は16歳の時に、母親(39歳)をがんで亡くしました。最期に「としお、頼むよ」と言われた言葉をずっと背負って、長男として3人の弟の面倒を全部見ました。あの頃は、食べる物も着る物もなくて、生きるために何でもやった時代です。つらいこと、悲しいこと、逃げ出したくなることはいくらでもありました。でも逃げられなかったから、いつの間にか無意識でその境遇を楽しむようになっていったんです。

 病気だって同じです。妻に迷惑は掛けたくないから、入院中の洗濯だって全部自分でやっていましたよ。点滴ぶら下げてね(笑い)。後から“こんなことも自分でやったな”って思えば楽しいじゃない。

 がんの当たり年だった3年前を境に、死ぬことも怖くなくなりました。思えば、若い頃は無我夢中でウエーターから保険のセールス、トラック運転手……いろんな職業を経験しました。そんな実体験の引き出しをたくさん持っていたから、演技勉強ゼロの僕が、役者でやってこられたと思っています。その代わり、役者になってからは夜更かしも酒量も半端ではありませんでしたから、がんになっても不思議じゃないなとも思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  3. 3

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  4. 4

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  5. 5

    SNSで大バズリ! 高市首相の「激ヤバ発言動画」発掘がブームに…中には悪質な切り取りも

  1. 6

    『ヘイ・ブルドッグ』ポールの見事なアドリブに感じるコーラスグループのすごみ

  2. 7

    有望高校球児の進路事情に異変! 青学大は「ドラフト指名と同等の価値」「明大より上」とプロスカウト

  3. 8

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  4. 9

    新庄日本ハム舵切り「2位シフト」 騙し騙し起用の万波中正をついに登録抹消

  5. 10

    東京・銀座、KK線再生で誕生、東京スカイコリドーは高さ8.5メートル天空の遊歩道