【オンライン診療】豊田剛一郎医師(株式会社メドレー)

公開日: 更新日:

「もちろん遠隔診療と相性のいい診療科や疾患はあります。たとえば高血圧糖尿病などの慢性生活習慣病では、症状が安定していれば医師の判断でオンライン診療に切り替えるケースも多いです。例えば2カ月に1回しか通院できない人の経過を見たい場合、間にオンラインを入れてもいい。人目が気になるAGA(男性型脱毛症)、ED、精神疾患なども受診しやすい。セカンドオピニオンにも向いていると思います」

■長期通院、予防医学で患者にもメリット

 実際、国内の禁煙外来では、4回以上通院を継続できた患者は対面診療では51%にとどまるが、遠隔診療を組み合わせると75%に増えたという診療結果が報告されている。

 そもそも豊田医師が転身したのは、臨床医で働くうちに国内の医療が抱える課題を知ったからだ。膨れ上がる医療費、超高齢化、医療現場スタッフのハードワークなど、このままでは医療崩壊を招きかねない。持続可能な新たな医療の仕組みが必要と危機感を持つ。その懸念を上司の医師に伝え相談したところ「医療を救う医師になったらどうか」と助言されたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  2. 2

    福山雅治「ラストマン」好調維持も懸案は“髪形”か…《さすがに老けた?》のからくり

  3. 3

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  4. 4

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 5

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  1. 6

    福山雅治、石橋貴明…フジ飲み会問題で匿名有力者が暴かれる中、注目される「スイートルームの会」“タレントU氏”は誰だ?

  2. 7

    広陵問題をSNSの弊害にすり替えやっぱり大炎上…高野連&朝日新聞の「おま言う」案件

  3. 8

    桑田真澄が「KKドラフト」3日後に早大受験で上京→土壇場で“翻意”の裏側

  4. 9

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  5. 10

    「時代に挑んだ男」加納典明(38)同年代のライバル「篠山紀信と荒木経惟、どっちも俺は認めている」