「肺がん手術」最前線 切除数国内最多の第一人者に聞いた

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 男性の死因第1位の肺がんには、外科領域で注目のトピックスが2つあるという。肺がん切除数、国内最多の国立がん研究センター呼吸器外科・渡辺俊一科長に話を聞いた。

 肺がん「完治」のためには、がんを確実に取り除く手術が必須だ。しかし肺がんの多くは、手術が不可能(手術不適応)の段階で発見される。

 それは具体的には、ステージ3期、4期だ。3期では、縦隔リンパ節や肺門リンパ節、肺の周囲の臓器などへの転移が見られ、4期では遠隔転移などが見られる。これらは、抗がん剤や放射線治療でいかに延命させるかが目標になる。つまり、「完治」は望めない。

「ところが3期の一部(がんの原発巣と同じ側の縦隔リンパ節転移がある3A期)は、抗がん剤と放射線の後の手術で完治の可能性も出てくることが国立がん研究センターの研究で分かったのです」

 院内の倫理審査委員会を経て「抗がん剤+放射線+手術」を試みた肺がん3A期患者30人は、治療中に亡くなる人が1人もなく、重篤な合併症がなく、生存率が良かった。この結果を踏まえ、10月からJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)による他施設共同臨床試験が開始された。

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