著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

コーヒーは百薬の長? 最新の研究結果と注意するべきこと

公開日: 更新日:

 コーヒーは好きな人には手放せない飲み物です。刺激性のあるカフェインを含み、常用性があるからですが、その一方で体に良い影響のある多くの生理活性物質が含まれていることも報告されています。コーヒーは体に良い飲み物なのでしょうか、それとも良くない点もあるのでしょうか。

 最近の研究では、体に良いとする結果が多く発表されています。今年の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」という一流の医学誌に掲載された論文によると、これまでの多くの臨床データをまとめた結果として、1日3、4杯コーヒーを飲む人は、あまり飲まない人と比較して、動脈硬化の病気で死亡するリスクが、2割近く低下していました。寿命の延長効果もあり、がんになる人も少なくなっていましたから、薬より効くと言っていいぐらいの効果です。

 ただ、妊娠中にコーヒーを飲むと、流産や早産が起こりやすいと報告されています。また、高齢の女性の骨折も、コーヒーを飲むと多くなると指摘されています。コーヒーの成分は妊娠中に濃縮されますし、女性ホルモンの働きを弱めるような作用があるようなのです。皆さんもコーヒーとうまく付き合って、健康な生活に役立てて下さい。そして、妊娠中の女性と骨粗しょう症と言われた女性の方は、なるべく飲まないことが健康のためにはいいようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし