著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「100歳を過ぎても元気」を2つの物質数値で科学的に推測

公開日: 更新日:

 老化というのは病気ではなく誰にでも起こることです。しかし、100歳を過ぎても元気で歩くことが出来て、認知症もない、という人がいる一方で、70代で認知症が進行したり、骨粗しょう症による骨折で歩けなくなる人もいます。これは老化のスピードの速さによると思われますが、それを決めているものは何でしょうか? 

 2015年の検査と治療の専門誌に掲載された論文によると、イタリアで100歳を越える長寿の人と、70代から80代の人とを比較したところ、「オステオポンチン」と「ガレクチン3」という2つの数値が、100歳を越る長寿の人では低下していて、その2つの数値からその人が、100歳を越えて元気であるかどうかが、科学的に推測出来る、という興味深い結果が報告されています。

 オステオポンチンというのは炎症を起こす物質で、体を守る免疫細胞の老化に伴って、産生量が増えると考えられています。ガレクチン3というのは、これも老化の原因とされている最終糖化産物と関係の深い物質です。この2つの数値が低いということは、老化の進行が遅いということを示しているのです。

 オステオポンチンを減らすには内臓脂肪を減らすことが大切で、ガレクチン3を減らすには、食後の血糖を上げないことが大切ですから、老化というのは日々の生活の中で、予防が可能なものになってゆくのかも知れません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網