子宮頸がん克服 ドラマー小林香織さんが説く検診の重要性

公開日: 更新日:

 そして、私がこの段階で先生から言われた円錐切除術は、がんのある子宮頚部を1~2センチの奥行きで円錐状に切り取る治療法です。子宮の多くを残すことができ、手術時間も30分前後と負担も軽く、妊娠も可能です。私たち夫婦は妊娠を強くは希望していませんでしたが、軽い治療法になると聞いて安心しました。

 こうした一連の経緯を両親に話したところ、「がんの専門医にもう一度診てもらいなさい」と強く勧められました。日頃、私に強く何かを指示することのない両親がそう言うのならと、がん専門医を訪ねたのです。

 特に不安に思うこともなく受診したのですが、先生から「これは子宮を全摘しなければいけない」と告げられました。がんは子宮頚部にとどまっているものの、大きさが3センチほどありました。私の症状だと、広汎子宮全摘手術(子宮と膣の一部を含め骨盤壁近くから広い範囲で切除する)と、骨盤リンパ節郭清(がんの周辺にあるリンパ節を取り除く)を行う必要があるとのことでした。

 きちんと説明を聞いて、覚悟はできました。ただ、ライブを控えていたので「手術を1カ月延期できませんか?」と先生に相談してみたんです。すると、「そんなことをしたら、どんどん悪化してしまいますよ」と言われ、いま何を優先すべきかを考えました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!