著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

NY大学が研究 新たな“内臓”発見でがん転移を止められるか

公開日: 更新日:

 人体でこれまで認識されていなかった「内臓」が発見され、がんの転移と大きく関係しているというニュースが大きな話題になっています。

 これまで内臓や血管の間などに流体状の組織があることはわかっていましたが、具体的にどんな組織で、どんな機能を持つかは知られていませんでした。体外に取り出すと組織が崩れてしまい、観察・研究ができなかったからです。

 しかし、ここ数年のテクノロジーの進化により、体内にある組織をそのまま観察できるようになりました。そして研究が進んだ結果、この組織は「水分に満たされた、立体格子状のコラーゲン、エラスチンの結合組織」で、内臓の間や皮膚の下、血管の間など全身に存在していることがわかったのです。

 その機能については、体内で衝撃吸収剤のように作用しているだけでなく、内臓、血管とリンパ腺をつなぎ、体液を移動させる装置ではないかとみられ、研究者はこれを「interstitium」(間質)と呼んでいます。

 研究を行ったニューヨーク大学医学部では、「これまでの解剖学では認識されていなかったもので、新たな内臓の発見である」と豪語。一方で、医療関係者の中には「内臓と呼ぶには語弊があるのでは?」という声もあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?