著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

市民に止血訓練広がるも 全米が恐怖する“半自動小銃”とは

公開日: 更新日:

「銃乱射を想定した一般市民のための止血トレーニング」がニューヨークの病院で始まり、全米に広がっています。

 しかし、より多くの犠牲者が出たラスベガス、さらに今年のフロリダの高校での銃乱射を受け、医療関係者は新たな問題を訴えています。2つの事件で使われた「AR-15」と呼ばれる半自動小銃は、別名「ミリタリースタイル」。戦場で使われているマシンガンのスペックを落とし、一般向けに販売されているものです。多くの犠牲者を出した銃撃の多くで、この銃が使われています。

 フロリダの高校銃撃の犠牲者の傷をCTスキャンで診察したブロワード・ヘルス・メディカルセンターのヘザー・シェール医師によれば、「通常の拳銃の傷は内臓に一直線の痕を残す。しかし今回のAR-15による傷は、内臓自体がまるで熟れた果実をハンマーで潰したようになってしまっていた」とのこと。ERで治療を試みた医師も「内臓はズタズタに切り裂かれ、治療の施しようがなかった」と言っています。半自動小銃の弾のスピードは普通の拳銃の3倍もあり、破壊力は従来の拳銃とは比べものにならないほど広範囲に及ぶと、医療関係者は語っているのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ