子宮体がん手術翌年に世界一 矢澤亜希子さん語る壮絶治療

公開日: 更新日:

 投与と激痛としびれ、それが全部で6回繰り返されました。1回目は激痛がいつまで続くか、先の見えない恐怖で「もう死にたい」と思いました。でも、3回目にはパターンが読めるようになったのでだいぶ楽になりまして、6回目には世界選手権出場に海外へ行きました(笑い)。病院から許可は出なかったのですが、「来年はいないかもしれない」と思ったので……。やはり、やりたいことはやらないとダメ。後悔するのは嫌なんです。

 病気以来、「試合で負けても命は取られない」と思えるようになって落ち着きが増した気がします。手術の翌年に目標にしていた世界チャンピオンになれたときはいろんなことが報われた気がしました。まだ、リンパ浮腫や味覚障害など後遺症はいろいろありますけど、手術を受けて本当によかったと思っています。

▽やざわ・あきこ 1980年、東京都生まれ。大学3年から趣味としてバックギャモンを始め、卒業後は仕事でお金を貯めては競技会参加のために海外を転戦。30歳で仕事を辞めてプロ活動を始め、2014年には世界大会で優勝を果たす。現在もほぼ毎月、海外に遠征していて、4月25日にはロシアでの大会に参戦する予定。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃