「雑談には無理に加わらなくてもいいと、言われラクに」

公開日: 更新日:

■履歴書の書き方も長所も教えてくれた

 そのほか、ビジネスマナーや電話対応の仕方、報告・連絡・相談のいわゆる「報連相」についても詳しく教わった。なかでも、篠さんにとって役立ったのは、雑談についてのレクチャーだった。

「私は雑談が苦手で、職場でも話の輪にうまく入ることができず、そのことがとても苦痛でした。ところが、Kaienでは、職場は仕事をするところだから、仕事と関係のない雑談には無理に加わらなくてもいい、ということを教えてくれたんです。それを聞いて、ずいぶん気持ちがラクになりました」

 Kaienの訓練は週5日、朝9時から16時まで行われた。通所開始から3カ月ほど過ぎると、就職活動を開始。Kaienに寄せられている求人に応募したり、合同面接会に参加した。現在、障害者雇用促進法という法律で一定の規模以上の会社は、従業員数のうち2.2%の障害者を雇用しなければならないことになっており、どの会社も積極的に障害者雇用に取り組んでいる。この時点で障害者手帳を取得していた篠さんが選んだのも、障害者枠での就労だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  1. 6

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  2. 7

    投手大谷の「オープナー起用」は逆効果…ド軍ブルペンの負担は軽減どころか増す一方

  3. 8

    "花田家と再婚"は幸せになれる? 元テレ東・福田典子アナに花田優一との熱愛報道も…恋多き一族の因縁

  4. 9

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  5. 10

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”