<8>歌うことで筋肉が鍛えられ舌の位置が戻り呼吸力アップ

公開日: 更新日:

 口を閉じたときの舌先の位置は上の前歯の歯肉にある切歯乳頭に触れるのが正しい。ところが、舌の筋肉が弱い人はそれができない。あおむけに寝たときはとくに舌が重力に負けて喉の方に落ち込み、正常な呼吸を阻害する。これがいびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)につながる。SASになると認知症リスクが2倍になるといわれ、酸素が十分に眼内に届かないために、緑内障になりやすいとも報告されている。

「歌うことは弱った舌の筋肉を鍛えることにつながります。高い声を出そうとすると、自然と喉仏が上がります。喉仏を上げるために必要な筋肉はある程度はカラオケで鍛えられる。結果、口を開けたり、のみ込んだり、噛む力がついてきます」(八重洲歯科クリニック・木村陽介院長)

 歌は呼吸力のアップにも貢献する。文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科の柿崎藤泰教授が言う。

「ヒトが息を吸うときは肋骨の下についている横隔膜を使います。これが下がると空気が肺に入ります。また、吐くときは腹直筋や腹斜筋、腹横筋などを使います。歌うことは横隔膜などの呼吸に関連した呼吸筋や肺を包む胸郭の働きを高める可能性があるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル