新薬2種類が承認間近…大きく変わる慢性便秘の治療最前線

公開日: 更新日:

 便秘の恐ろしさはもうひとつある。対策が遅れると、便秘を専門に診ている医療機関でも治療が難しくなる点だ。「便秘=病気」という認識がないため放置する。これが年単位で続くと、硬い便が排便時に肛門を傷つけ、やがて便意を感じられなくなり、「自然な排便」が不可能になる。

■市販薬の多くは依存性が高い

 市販の便秘薬を使用する人もいるが、これはこれで最悪の結末を招くこともある。

「市販薬の多くは腸を直接刺激して、蠕動運動を引き起こす刺激性下剤です。習慣性、依存性が強く、まるで麻薬のように手放せなくなる。日本の男性は便秘の相談が恥ずかしいのか、放置や自己流の対策に頼る傾向が女性よりある」

 ガイドラインの便秘の定義は、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」。排便回数が少ない(週3回未満)だけでなく、排便後スッキリしない(残便感)、便がバナナ状ではなくコロコロした便や水便、いきまないと便が出ない――などに該当するなら便秘と考え、内科や消化器内科を受診すべきだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった