ブームは下火?「赤ワインが体にいい」はどうなったのか

公開日: 更新日:

【Q】赤ワインは体に良いという話を聞き、極力取るよう心がけています。しかし、最近その話は聞きません。なぜですか?

【A】1990年代に「フレンチパラドックス」という言葉が流行したのを覚えておられるでしょうか。パラドックスとは「逆説」という意味です。「フランス人はたばこを吸い、グルメで肉やバター、生クリームなどの動物性脂肪をたくさん取るのに心臓病による死亡率が低い」という説です。フランス人はイギリス人やドイツ人よりも寿命が長く、とくに狭心症や心筋梗塞といった心臓病が少ないことから、こう呼ばれたのです。

 キッカケは、フランスのルノー博士らが行った乳脂肪とワインの消費量、ならびに虚血性心疾患の発生数に関する研究にあります。本来、そんな食生活をしていれば動脈硬化が進み心臓病が多くなるはずです。にもかかわらず常識とは真逆の調査結果となった理由は赤ワインに秘密があるといわれたのです。いわく「フランス人は赤ワインをよく飲む。赤ワインには緑茶の6倍ものポリフェノールが含まれていて悪玉(LDL)コレステロールの酸化抑制など動脈硬化を起こしにくくしている」というわけです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…