著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国で急増…謎の「アルファ・ガルアレルギー」原因はダニ

公開日: 更新日:

 年末年始は家族でおせちなど、おいしいものを囲んで過ごす人が多いと思いますが、食物アレルギーを持つ人にとっては厳しい季節でもあります。

 中でもお肉がディナーの主役であることが多いアメリカ人の間で増えているのが、「アルファ・ガル(Alpha Gal)アレルギー」、通称「肉アレルギー」です。

 牛や豚などの肉を食べたり、ウールなどの動物性繊維に触れただけで、かゆみや発疹、喉の腫れや呼吸困難など、アレルギー症状を引き起こすアレルギーが増加しているのです。ようやくアレルギーとして認知され始めたために、症例の報告が増えてきたと言ってもいいかもしれません。

 この肉アレルギーは、ほかのピーナツアレルギー、小麦アレルギーなどと違って、食べてから数時間後にアレルギー症状が発生するため、アレルゲンとの因果関係がはっきりしにくく、長い間ミステリーでした。

 判明した原因は、ダニ。アメリカ中部から南部にかけて多く存在するローン・スター・ティックと呼ばれるダニが、家畜などの動物の血を吸った後に人間を噛んだ場合、人間の体内にはもともと存在しない、アルファ・ガルと呼ばれる炭水化物を送り込みます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは