命に関わる病気リスク上昇 男性更年期障害はこんなに怖い

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「前立腺肥大などは見つからず、男性の年齢からLOH症候群を念頭に話を聞くと、女性に興味がなくなり、朝立ちもなくなっていた。また、この男性は、疲労の蓄積で以前通っていたゴルフ水泳にも行けなくなったとのことでした」

 LOH症候群を調べる方法として国際的に使われているのが、17項目の質問からなるAMSスコア。各項目に対し「ない=1点」「軽い=2点」などと点をつけていく。27点以上がLOH症候群だ。この男性は「重症」の範囲に入る55点だった。

 LOH症候群の治療は、テストステロン補充療法、漢方薬、バイアグラなどのPDE5阻害薬、運動療法、食事療法、ストレスマネジメントなど。

「男性にテストステロン補充療法を行ったところ、約半年後にはAMSスコアが26点以下、つまりLOH症候群が『ない』状態に至りました」

 LOH症候群が近年、注目を集めているのが、メタボリック症候群、うつ、認知機能低下、骨粗しょう症、心血管疾患などのリスクを上げることが明らかになっているからだ。

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