睡眠専門医が指摘 今年の新入社員は「五月病」がより深刻

公開日: 更新日:

 結果、月曜日以降のパフォーマンスに悪影響を与えるのだ。休日朝寝坊をした場合と、いつも通り寝た場合の平日の眠気度と疲労度の比較をした研究では、どちらも休日朝寝坊の翌日の方が強く、中でも月曜日や火曜日の週初めが強かった。

■就寝前の数時間はスマホを見ない

 新入社員の睡眠について、今年は特に必要だと、内村教授は警鐘を鳴らす。10日間の大型連休を控えているからだ。

「4月からやっと生活のリズムが整ってきたところでGWに入り、大学生活の乱れがまた戻る。睡眠不足や不眠による体内リズムの乱れは、仕事のパフォーマンスだけでなく、うつ病肥満、高血圧糖尿病脂質異常症、心血管イベントなどさまざまな障害のリスクを高めます。今年は例年より五月病が増える可能性があります」(内村教授)

 対策は“規則正しい生活”以外にない。朝は決まった時間に起き、太陽を全身に浴びる。シャワーや運動もいい。食事時間を規則正しくし、眠りにつく数時間前からパソコンやスマホを見ない。当然ながら、夜更かししない。万が一寝る時間が遅くなった時も、起床時間はいつもと同じに。

 問題は新入社員にこれをどう実践させるか、か。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」