睡眠専門医が指摘 今年の新入社員は「五月病」がより深刻

公開日: 更新日:

 一般社会人、大学生A、大学生Bに分けて説明すると、一般社会人が0時に就寝し、7時に起床するとする。大学生Aは就寝が3時、起床が11時。一方、大学生Bは就寝が6時、起床が14時。それぞれの中央値は、一般社会人が3時30分、大学生Aが7時、大学生Bが10時。一般社会人の生活と比較すると、大学生Aは3時間半後ろにずれ、大学生Bは6時間半後ろにずれる。つまり、大学生Aはインド帰りと同様の時差ボケであり、大学生Bに至ってはギリシャ帰りと同様の時差ボケになるのだ。

 さらに、休日の寝だめが拍車をかける。

健康な人の金曜の夜と、金曜の夜と土曜の夜に寝ていられるだけ寝て“休日朝寝坊”をした場合の日曜の夜のメラトニン(睡眠を促すホルモン)分泌の推移を調べると、金曜の夜に比べて日曜の夜はメラトニンが出るのが遅くなり、また分泌量も少なく寝つきが悪かったのです」(内村教授)

 体内リズムは本来25時間だが、太陽の光によって1日24時間に合わせてリセットされる。“休日朝寝坊”をすると、それだけ太陽の光を浴びる時間が遅れるので、体内リズムが遅れる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  2. 2

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  3. 3

    小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏

  4. 4

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  5. 5

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  1. 6

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  2. 7

    さや氏の過去と素顔が次々と…音楽家の夫、同志の女優、参政党シンボルの“裏の顔”

  3. 8

    参政党さや氏にドロドロ略奪婚報道の洗礼…同じく芸能界出身の三原じゅん子議員と“お騒がせ”な共通点が

  4. 9

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  5. 10

    自民党を待ち受ける大混乱…石破首相は“針のムシロ”のはずが、SNSでは〈#やめるな〉が急拡大