肺がん治療最前線 新たな新薬発売で選択肢は5つに増えた

公開日: 更新日:

 3月1日、肺がんの新薬が発売された。肺がん治療の進歩は目覚ましいが、さらに治療の選択肢が増えたことになる。肺がん治療の最前線を聞いた。

 新薬「ダコミチニブ(商品名ビジンプロ)」が承認されたのは、非小細胞肺がんⅣ期のうち、「EGFR遺伝子変異陽性」に対してだ。Ⅳ期ということは、手術不能または再発がんとなる。

 肺がんは、非小細胞肺がんと小細胞肺がんに分かれる。非小細胞肺がんは遺伝子変異が原因となることが明らかになっており、どの遺伝子変異かによって治療が異なる。

 EGFR遺伝子は非小細胞肺がんの遺伝子変異の中で最も多くを占める。

 遺伝子検査でEGFR遺伝子変異が認められた非小細胞肺がんの場合、治療の第一選択肢は「EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(以下、EGFR―TKI)」の投与。

 この薬のひとつが、ダコミチニブだ。

 近畿大学医学部内科学教室腫瘍内科部門・中川和彦教授が言う。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 2

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  5. 5

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  1. 6

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  2. 7

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  3. 8

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 9

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”