著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

ロボットが余命宣告する時代 医師と患者の関係良好の期待も

公開日: 更新日:

 AIやロボットが私たちの生活を豊かにする一方で、多くの職を奪うという論争は日々絶えることがありません。医療現場では、「ロボットから余命宣告された」との訴えがニュースになり波紋を呼んでいます。

 カリフォルニア州のカイザー・パーマネンテ・メディカルセンターの病室で医師を待っていた78歳の患者、アーネスト・クインタナさんの元を訪れたのは、主治医ではなく「テレプレゼンス・ロボット」。

 ロボットの頭部分がスクリーンになり、そこに別の場所にいてリモートでつながっている主治医の顔が写っているものです。

 そこで告げられたのは、クインタナさんの慢性閉塞性肺疾患の病状には手の施しようがないという冷酷な現実でした。

 クインタナさんは当時孫娘と一緒にいて、耳が遠いクインタナさんのために彼女がその事実を伝えなければならず、その状況が事態をますます悪くしました。ショックを受けた孫娘はその様子を撮影し、ネットに投稿したことから炎上。そしてクインタナさんは翌日亡くなりました。

 患者の生死に関わる繊細であるべきコミュニケーションが、このような形で行われたことは残念としか言いようがありません。しかし、同様のことは今後も起こりうると警告する声も少なくありません。深刻な医師不足で、特に貧困地域の病院ではビデオスクリーンによる診察が必要不可欠になっていくと考えられているからです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?