「サリバチェッカー」が唾液中のがん特有の物質8種を検出

公開日: 更新日:

 唾液からがんの診断ができるのは、がんによって細胞が増殖する時に体の中でDNAの複製に関係する物質が増え、その影響が唾液中にも出るからだという。

 サリバチェッカーでは唾液中の8種類の物質を測定しているが、今は8種の物質を標準化し、唾液が濃い人でも薄い人でも診断に差が出ないように精度を高めている真っ最中だ。

「この検査の優れた点は、唾液を採るだけなので、職場や自宅など、どこでも実施できるところです。今は約70の医療機関で検査を受け付けていて、検査費用は2万円から4万円の間が中心です」

 早期発見が難しいとされている膵臓がんも、ステージ1からでも反応するという。物質の組み合わせによって、消化器系のがんか乳腺かなどある程度の判別も行う。今は検査結果を読み取る人工知能も改良中だ。

「従来広く行われてきたバリウム検査は、実は偽陽性や偽陰性、つまり当たらないことが多い上に体にも悪く、放射能被曝まであり、デメリットが多い。それに対し、サリバチェッカーは低侵襲、つまり体に害がないので、手軽に受けられます。胃がんの研究にも取り組んでいます。ご夫婦で誘い合わせて一緒に受けにくる方が多いのも、この検査の特徴ですね」

 将来的には、卵巣がんと子宮がんの判別も目指している。

(フリージャーナリスト・里中高志)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ