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武神健之日本ストレスチェック協会代表理事

東京大学医学部大学院卒。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。年間1000件の健康相談、ストレス・メンタルヘルス相談を行う。著書に「職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書 上司のための『みる・きく・はなす』技術」(きずな出版)などがある。

「うん、うんと聞いてくれる人を見つけましょう」

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 3つ目は「睡眠するための時間を確保する」こと。

「布団に入った時間は分かっても入眠時刻は分かりません。そこで私が注目するのが、睡眠時間ではなく、布団やベッドにいる(いた)時間です。この床上時間は長いか、短いか、眠れているのか、否かの4つに分類できます。理想的なのは床上時間が長くて眠れているパターン。一番良くないのは短くて眠れていないパターン。短くても眠れているパターンはまだいいのですが、長くて眠れていないパターンはどうか。人間の睡眠時間は1サイクルで90分。例えば6時間なら3、4回はサイクルを取れています。私の職業的な感覚では2サイクル取れていない日が2週間続くと、高率でうつ病になると言えます。床上時間が4時間しか取れないと2サイクル以下になる可能性が高く、かなり危ない」

 最低でも6時間くらいは確保したいところだ。

「とにかくベッドに横たわっていれば1サイクルくらい逃しても3サイクルは取れるので、メンタル不調になる可能性は低いでしょう。毎日でなくても週に数回、確保すればリスクはだいぶ回避できます。このように床上時間を意識することが体や心の健康の維持に役立つのです」

 =構成・中森勇人

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