著者のコラム一覧
武神健之日本ストレスチェック協会代表理事

東京大学医学部大学院卒。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。年間1000件の健康相談、ストレス・メンタルヘルス相談を行う。著書に「職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書 上司のための『みる・きく・はなす』技術」(きずな出版)などがある。

家族のサポートが不可欠 夫がうつに! その時、妻は…

公開日: 更新日:

 夫がうつになった時に不可欠なのが家族のサポート。では、どのようなことに気をつけてもらえばいいのか?

「一番良くないのは、『原因を聞く』です。本人が言わない限り、原因のほとんどは仕事です。そしてその原因のほとんどは、どうしようもできないこと。だから本人は言いたくない。逆に不安やつらさ、体の状況などは理解してほしい。なので、症状を聞いてもらい、そのとき、どうしたいのかも聞いてもらう。無駄なアドバイスは不要です」

 医者にかかるかについても注意を払いたいところだ。

「受診を勧められた時、多くの場合は拒否しないものです。ただ、医者に行くことに抵抗がある場合は、無理に受診する必要はありません。様子を見ながら、期限を決めて、それに従うのがいいでしょう。メンタル系の受診に抵抗を持つ人は、メンタルクリニックを受診するより、めまいなら耳鼻科、おなかの調子が悪いなら消化器科など、症状に合った科を受診する。そして一緒に受診してもらい、検査が一段落した時点で、メンタル系を受診した方がいいのかを医師や看護師に聞いてもらう。自分だけで悩まず、医療従事者を巻き込むことで、心の負担が軽くなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑