著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

P.フォンダは自宅で最期 信頼できる訪問医を見つける4カ条

公開日: 更新日:

 若い頃、映画「イージー・ライダー」のオープニング曲を口ずさんだ人も多いでしょう。その製作、脚本を手掛けた俳優ピーター・フォンダさんが、肺がんによる呼吸不全のため亡くなったと報じられました。享年79。残念でなりませんが、一つ救いだったのは自宅で息を引き取ったということです。

 内閣府や厚労省の調査によると、自宅での最期を望む人は5~6割。ところが自宅でみとられる割合は2~3割にとどまります。

 スウェーデンやオランダは、ケア付き住宅を含めると6割前後ですから、日本は病院での死亡率が高い。

 フォンダさんが亡くなるまでの経緯はわかりませんが、望ましい最期を迎えるための準備を整えておくことは大切です。今回は、がん患者が自宅でのみとりを希望するケースを考えます。

 ポイントは、在宅で診療を受けられるようにする準備です。

 たとえば認知症の進行とともに少しずつ介護の必要性が高まってくると、訪問診療を行う医師やケアマネジャーが訪問看護、訪問介護、訪問薬局などを手配します。在宅診療はチームプレーです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾