著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

「赤身肉と加工肉は体に悪くない」研究結果に米国で大論争

公開日: 更新日:

 アメリカでは、牛肉などの赤身肉は悪玉コレステロールを増やし心臓病などの原因になるとされてきました。

 ところが今回、「赤身肉は体に悪くない」という研究結果が発表され、大論争になっています。

 そもそも赤身肉はハンバーガー、ステーキなどアメリカ人が最も愛する食アイテム。ところが赤身肉のリスクが指摘されるようになり、近年の研究では「ベーコンなどの加工肉が、がんのリスクを上げる」と判明。米国心臓協会、米国がん協会、さらには米国政府の栄養摂取ガイドラインでも、赤身肉や加工肉は控えるように呼びかけられていました。つまりアメリカ人にとって、赤身肉や加工肉は“好きなのに我慢しなければならない食べ物”だったわけです。

 ところが今回それを覆す研究結果を掲載したのが、米国内科学会発行の医学誌「アナルズ・オブ・インターナル・メディシン」。カナダのマクマスター大学とダルハウジー大学などが共同で、数多くの調査結果をもとに系統的レビューを行ったところ、赤身肉や加工肉の摂取と、心臓病やがんの間の関連性は非常に低いという結果になったのです。そこで「赤身肉も加工肉も今と同じように食べ続けても問題ない」と発表したため、驚きとともに「では今まで我慢したのは何だったんだ?」という疑問と混乱が生まれています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状