若宮三紗子さん語る全身性エリテマトーデスとの壮絶な闘い

公開日: 更新日:

 次第に足や膝、指などの関節、背中にも痛みが出て、激しい練習後には高熱が出る状態が2~3年続きました。その間、受診した病院では「はやりの風邪」と言われていたのです。

 そして2012年、国際大会が連続した後、急な高熱ではなく、微熱から日を追うごとに熱が上がり続け、数日後、39・5度から下がらなくなりました。体調が悪すぎるのでしばらく香川の実家に帰らせてもらい、子供の頃からのかかりつけ医を受診すると、点滴されたのはステロイドでした。約2時間で平熱になり、体からしんどさが引いていくのが分かりました。

 でも、翌朝はまた高熱が出て、再び点滴。それを数日繰り返したとき、医師から「全身性エリテマトーデス」の可能性を告げられたのです。その後、大阪の大学病院で確定診断されたのですが、特に治療の必要がないくらい軽症とのことでした。「走らないように」と言われて喜んだのはこの時です。

 その瞬間まで、チームの練習についていけないのは「メンタルの弱さ」だと思って自分を責めてばかりいたので、病気が原因だったとわかって救われました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景